いよいよワールドカップが始まりました!

開幕試合が金曜日ということで、それ以降、週末は録画も含めて7試合テレビ観戦してしまいました。予選リーグの第1試合ということもあって、比較的おとなしめな試合内容が多かったのがちょっと残念でしたが、それでもさすがに世界最高レベルの試合は楽しめます。

アジア勢では韓国が2004年の欧州選手権覇者であるギリシャを相手に、フィジカルでの劣勢をまったく感じさせない見事なサッカーを展開して完勝。これにはただ脱帽です。同じ組にアルゼンチンとナイジェリアという強豪がいるので、残り2試合がどうなるかまったくわかりませんが、それにしても決勝トーナメントに向けて期待が持てるスタートだと思います。

アジア勢ではその他にオーストラリアと北朝鮮、そして日本が出場しているわけですが、その一角のオーストラリアは初戦でドイツと戦って0-4と大敗してしまいました。オーストラリアといえば、前回ドイツ大会(この時はオセアニア枠で出場)で先制しながら逆転負けを喫して以来、その後の顔合わせでも常に日本を圧倒してきただけに、改めてW杯のレベルの高さというものを思い知らされた気分です。

さて、本日はいよいよ日本の初戦、カメルーン戦です。岡田監督就任以降、本戦出場こそ果たしたものの、その後の親善試合や強化試合では内容も結果も芳しいものが残せず、メディアから一般のファンまで「3戦全敗」が当然、といった雰囲気になっているような気がします。こう書いている私自身も、ついこの前までは同じように感じていたのですが、最近岡田監督の講演録というのを知って、ちょっと考えが変わりました。

岡田武史氏が語る、日本代表監督の仕事とは

いくらなんでも、無策でW杯という世界最高峰の大会に臨む指揮官はいないわけで、岡田監督なりの明確な狙いのもとで、この初戦を迎えることに間違いはないでしょう。岡田監督が横浜Fマリノスの監督時代、浦和レッズとチャンピオンシップの2試合を戦ったことがありますが、その際の徹底したリアリズムに満ちた采配は、やはり評価に値するものであったと今にして思います。(まあ、それが面白かったかどうかは、全く別の話ですが)

勝負は結局のところ「時の運」といった要素がありますから、準備万端で臨んで完璧な試合運びをしても、思いがけない不運で負けることもあるでしょう。というわけで、結果よりもまずは、本番初戦にあたってどんな「岡田サッカー」が展開されるのかを、楽しみに観てみたいと思っています。