久しぶりの更新なのに加えて、だいぶ遅ればせの話題になってしまいましたが、とりあえず。
この前の正月休み用にと、話題になっていたスティーブ・ジョブズの伝記を手に入れました。


正月休みに・・・とは思ったものの、なんせ上下巻合わせて850ページ超のボリュームなので、読み終えるのにひと月近くかかってしまいました。とはいえ読んでいる間はとにかく面白くて、今更ながらジョブズという人物の天才ぶり(そして変人ぶり)に圧倒される思いでした。
本を読んだ限りでは、確かに一度は直接会ってみたい気にさせられはしますが、一緒に仕事するようなことになっても、おそらく5分と経たずにクビにされるであろうと確信できます(笑)
面白かったのは、ジョブズがハードウェアそのもののみならず、それを生産する工場とその設備にも多大な興味と関心を抱いていたことでしょうか。シリコンバレーの住人といえば、そのほとんどが画期的なソフトウェアの開発とその運用で活躍しているイメージですが、ジョブズはどこまでも「モノ」そのものにこだわっていたようです。
それにしても、60~70年代のヒッピー文化で育ち、オーウェルの「1984年」的世界を打破するイメージでマッキントッシュを送り出したジョブズ(とアップル)が、今は自らが「1984年」のビッグブラザー的存在になりつつあるのは、なんとも皮肉なことです。
私自身はかつてLC575とPowerBook520のユーザーでしたが、その後Windowsに「転んで」今に至っています。昨年iPad2を衝動買いして、現在のアップル製品がいかに所有者をエキサイトさせるかを、改めて実感しているところです。上にも書いたアップルの統合ビジネスモデルには若干の反感を覚えはするのですが、ジョブズの遺産としての現在のアップル製品群に、もう一度手を出してみたい誘惑がやみません。
(参考)ご存知の方も多いとは思いますが、ジョブズの有名なスタンフォード大学でのスピーチを紹介しておきます。関係ありませんが、ブログにこんなに簡単に動画が貼れるようになったんですねー。また改めて勉強しなくては。
スティーブ・ジョブズ ス大卒業式でのスピーチ 後編