ローカルな話題で恐縮ですが、去る10月10日、当社のホームタウンであるさいたま市(旧浦和市)の浦和駅東口に、待望久しい大型複合施設「浦和PARCO」がオープンしました。 時間を見つけて二回ほど出かけてみましたので、簡単な印象など。
建物は10階建てですが、商業施設は7階まで。8階から上は、市立図書館をはじめとするさいたま市の公共施設が入っており、「コムナーレ」と命名されています。こちらは未見なのですが、それぞれかなり充実した設備を持つ施設らしいので、いずれ機会があればそちらも見学してみようと思っています。
前後しましたが、商業施設のうち4階まではファッション・アパレル、雑貨(Loft)、CD(Tower Record)等が入っています。5階には紀伊国屋とレストラン街、6、7階はシネコン(ユナイテッドシネマ)にスポーツジムがあります。 各フロアを一回りしてみましたが、どうもテナントを詰め込みすぎた感があって、一軒一軒のお店が小さく、それほど見るものが無い印象でした。
私は文房具が好きなので、丸善が入ったのを楽しみにしていたのですが、こちらもお店は小さく、品揃えも最小限といったところ。文房具・雑貨類であればLoftもあるのですが、そちらもサイズがちょっと中途半端な感じです。 書店(紀伊国屋)のほうの広さはまずまずだと思いましたが、やはり空間としては詰め込み気味で、本棚間の通路が狭く感じました。品揃え的には、実用書・雑誌・学習参考書の類が充実していて、さすがにちゃんと客層をマーケティングしている感じです。もっとも、そういう意味では、「本を探しに行く」楽しみは少なそうですが…
シネコンエリアも見てみましたが、こちらはゆったりとスペースが取られていて、とても気持ちがいい場所でした。映画はまだ観ていないので、そのうち行ってみようと思っています。それから、ここに併設されている「スルークカフェ」は、お店の椅子が映画館内の客席を使っているのが面白いです。試しに入ってみましたが、映画館の椅子って、座り心地が良くてゆったりと前を向くのには適しているけれど、コーヒー飲みながら本を読むのには向いてませんね(笑) まあでも、店内で読めるように、主に映画関係の書籍がたくさん置いてあったりして、静かで居心地は良いところです。
レストラン街は、さすがにオープン当初はどこも行列だったので、まだどこにも入っていません。話題の店とかの情報を聞いていないので、これから出かけた方の評判を聞いてみようかな。 忘れてはいけないのが地下の食品街。いわゆる「デパ地下」なわけですが、ここの混雑はものすごかったです。確かに、今まで東口に大型の食品店が無かったですから、人気が出るのは間違い無いところでしょう。和洋菓子のテナントもそこそこ入っているし、しばらくは混雑が続きそうです。
長々と書き連ねましたが、全体の印象としては、建物が大きい割には内部がせせこましい感じ。個々のテナントが小規模になってしまったため、見て歩く楽しみはあまり無いような気がします。私個人としてみれば、書籍と文房具なら西口にある須原屋本店に行くし、CDなら同じく西口にある山野楽器で十分です。個人的に唯一最大の魅力はシネコンなので、今後PARCOに出かけるとすれば、映画を見に行く時ぐらいだろうと思います。恐らく、西口側住民(私も含め)としては、ほぼ同じ印象だろうと思うのですが、どうでしょう。
今後このPARCOがどう変貌していくのか。マーケティング的な興味も含め、定点観測は続けたいと思っています。