今日から7月。令和2年(2020年)も、あっという間に半分が過ぎてしまいました。

それにしても、この「2020年」の前半は、新型コロナウィルスの影響により、本当にいまだかつてない出来事の連続でした。

オリンピックを筆頭に、ありとあらゆるイベントや会合が延期や中止となりましたが、当然ながらそれらのほぼすべてが「史上初」でした。それに加え、「三密回避」、「接触8割(7割)減」、「移動制限」、「ステイホーム」等々、かつて誰も経験したことの無いような状況が続いた半年だったと思います。

本日(7月1日)現在、緊急事態宣言が解除されて一ヶ月以上経ってはいるものの、東京都では感染者数が再び増加しています。ただ、本来であれば感染者数だけを見るのではなく、総検査数や陽性感染者数、軽症あるいは無症状感染者数、さらに重症化患者数や死亡者数、それぞれの数値(パラメータ)を把握したうえで、きちんと割合を算出して、統計的に分析しないと、正しい傾向は掴めないはずです。

厚生労働省のウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html#kokunaihassei)にはそれらの数値がまとめられていて、それを見る限り、現在の陽性感染者の増加はPCR検査数の増加に比例していて、それに対して重症者比率はむしろ低下しているので、現状はそれほど悲観しなくてもいいように思えます。ただ、各メディアがあまりこういう数値を報じずに、ただ新規感染者「数」のみを伝え続けるのは、報道としてちょっと問題なような気はします。なんというか、不安を煽るのではなく、きちんと「数字」と「傾向」を伝えてほしいものです。

とはいえ、陽性感染者の絶対数が、特に都内で増えているのは事実ですから、普段の行動に気をつけなくてはいけないのは間違いありません。ただ「新しい生活様式」のすべてを厳格に守るのは、あまり現実的ではないように感じていて、自分としてはきちんとデータを把握して、科学的かつ合理的な判断に基づいて、自分なりの「新常態(ニューノーマル)」を確立できればいいように思っています。一方で、「限りなくリスクをゼロにしたい」という考え方もあるでしょうから、どのあたりでバランスを取って、みんなが納得できる「新常態」にたどり着けるかは、かなり難しい課題ですね。

なにはともあれ、現状をきちんと把握したうえで、基本(手洗いの励行、マスクの着用等)をしっかり守っているだけでも、感染リスクはかなり低減できると思います。まずは「自分が感染しないようにする」、そして「周囲に感染させないようにする」ことを考えて、これからも注意しつつ過ごしたいと思います。まだまだ油断せず、といって過剰な防御はせずに、少しずつでも日常を取り戻していきたいですね。