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事例・開発BLOG

月: 2021年1月

【酔い粋いⅢ】完成記念 開発秘話②


2021年01月25日

前回は【酔い粋いⅢ】の前身となった「呑助1号」と「呑助2号」の紹介をさせて頂きました。
2回目となる今回は、【酔い粋いⅢ】開発の技術的な部分を紹介致します。

 

●保冷機能に「魔法瓶」を
冷酒機能となると冷却機構が必要となります。
すると、装置が大掛かりになり電気代もかかってしまうという問題がありました。
そこで我々は発想の転換で保冷機能のある「魔法瓶」を採用し、
魔法瓶を営業時間外に冷蔵庫で冷却する方法としました。
魔法瓶の保冷能力は6時間程度あり、立ち飲み屋の営業時間中は冷酒として供給し続けられるようになりました。

 

●出る量を常に一定に
この様な液体を注ぐ装置には、タンク残量により注がれる量が変わってしまうという課題がありました。
そこで、呑助1号・2号には貯蔵タンクとサブタンクを配置し、
サブタンクの残量を一定にすることで、残量圧の違いによる吐出量の変化がないようにしました。
しかし、新型機では精密な流量センサーを採用することにより
サブタンクなしでも吐出量の変動がないことが可能となりました。

 

●課題を洗い出し、細部にこだわる
呑助1号・2号での問題点としてコップ受が小窓の中にコップを置くタイプだったため
お酒を飲む人(=酔っ払い)には、時として注ぐことが難しかった様です。
そのため新型機では、コップ受部をオープン形状にして、吐出ノズルが見えるようにしました。
(1・2号機の小窓タイプは覗き込まないと吐出ノズルが見えなかった。)
これにより、簡単に注げるようになり、さらに清掃もしやすくなるといったメリットもありました。

 

その他も、たくさんこだわったので一覧で紹介させて下さい。

 

・小窓型からオープン型に(注ぎやすくするため)
・吐出ノズルが見えるように(注ぎやすくするため)
・コップ位置を示す丸い白枠を設置(置き場所をわかりやすく)
・コップ受下のこぼれた飲料を受ける皿も大型化し、簡単に外せるように改善(手間を減らすため)
・筐体の完全ステンレス化(錆びにくくするため)
・照明をLEDに変更(電源回路が簡素化するため。1・2号機は照明と内部制御で電源が2種類必要だった)

 

 

 

 

以上、新型機【酔い粋いⅢ】の技術的な紹介でした。
弊社も、大胆に変えてみたり、発想を転換してみたり、新しものを積極に取り入れてみたりして
新型機を開発することができました。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。
3回目につづきます。

【酔い粋いⅢ】完成記念 開発秘話①


2021年01月25日

【酔い粋いⅢ】完成を記念いたしまして、開発秘話をお伝えできればと思います。

 

そもそも【酔い粋いⅢ】とは
・お酒の自動販売機である
・文字通り3代目である
・難しいとされる冷酒に対応したモデルである

 

初回となる今回は、酔い粋いⅢ開発に至るまでの歴史をご紹介致します。

初代「呑助」
酔い粋いⅢの前身である「呑助1号」の誕生は50年前に遡ります。
1964年、東京茅場町のニューカヤバに設置したのが始まりです。
その他にも、東京駅八重洲口の立ち飲み屋にも設置しました。
自動でお酒が注がれることで人気を博し、多くの愛飲家の方々に利用して頂いてきました。

 

 

 

 

その後時は流れ、「呑助1号」にも故障が出始めました。
もちろん修理をしようと思ったのですが、採用していた部品が生産中止になっており
止む無く故障個所の違う機械の部品を再利用するという形で修理をしていきました。
その結果、「呑助1号」は1台を残すのみとなってしまいました。

呑助2号
「呑助1号」の経験を活かし、2号の開発に取り掛かりました。
「呑助1号」は筐体が鉄製だったため酒類や水分が筐体に付着すると錆が発生して筐体が劣化するという課題がありました。
そのため、2号ではステンレスを採用し、錆びによる筐体の劣化を防ぐことに成功しました。
それから、呑助1号では熱燗機能がありましたが、コストダウンのため熱燗機能を削除しました。
それにより、より導入しやすいコストにすることに成功しました。

 

 

さらに時は流れて2019年。
来たる2020年は東京オリンピックのため多くの外国人のお客様が多数来場することが想定されました。
さらに夏の開催であるため、冷酒機能を追加することを決め、ここから【酔い粋いⅢ】の開発が始まります。

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