北京へ行ったのは今回が人生で3度目です。前回行ったのが5年ほど前なのですが、その頃から比べてどのくらい変わっているか、見るのを楽しみにしていました。
故宮(紫禁城)と天安門広場、そして人民大会堂のある中心部はもちろん変わったところはありませんでしたが、そこに至る北京市内の街並みは、とにかくきれいになっていました。中心部の繁華街である王府井(ワンフーチン)は、もちろん今でも繁華街なわけですが、以前のようにごちゃごちゃと露天が立ち並んでいたりはせず、高級デパート、ブティック、ファーストフード店等が整然と店を連ねています。
市内の交通量が多いのは以前と変わりませんが、走っている車のグレードは格段に上がっていて、特にヨーロッパの高級車が目立ちました。その中でもAudiを良く見かけたのですが、A4やA6なんて日本でも500万から800万円ぐらいするはずなのに、中国ではいったいいくらで売られているんでしょう? 聞いた話では、今や中国は世界で最もロールスロイスが売れる国なんだとか。どうにもすごいことになっているようです。
とはいえ、庶民の足はやはり今でも自転車。ただし最近では、日本でいう「電動アシスト自転車」が人気のようで、サドル周辺にバッテリーらしきものを装着した自転車を良く目にしました。もっとも、それらに乗っている人は、誰もペダルを漕いでいませんでした。ということは、「電動アシスト」ではなくて、バッテリー駆動の「原付」ということになるのかな? そう安い乗り物とは思えないのですが、それでも北京を走る二輪車の1割くらいは、これら電動自転車だったような印象を受けました。
建築ラッシュは相変わらずで、市内のあちらこちらで新築・改築が行われていましたが、中国の建築現場と言えばお馴染みの「竹組みの足場」が、今ではほとんど鉄パイプに変わっていたのにびっくり。竹組みの足場、風情があって好きだったんですけどねぇ。
北京オリンピックのメインスタジアム、通称「鳥の巣」も遠くから見学しましたが、その偉容には圧倒されました。各種競技場とその関連施設も着々と準備が進んでいるとのことでしたが、更には市内とスタジアムを結ぶ地下鉄も工事中ということで、まさに全てがオリンピックに向かって進んでいる感じでした。
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天津と北京、実質2日半ぐらいの短い旅行ではありましたが、いろいろと勉強になりました。まさしく百聞は一見にしかずで、自分の足で歩いて、自分の目で見ることの大切さを再認識した旅行でもありました。その辺の雑感は、また別記事で書きたいと思います。