前回のエントリから少し間が空いてしまいましたが、だいたいこんな感じ(週イチ)ぐらいのペースで続けていこうと考えています。よろしくお付き合いください。
さて、少し前の話題ですが、定期購読している「日経ビジネス」の4月23日号に、タイトルにある「中小企業メルトダウン」という恐ろしげな特集がありました。大まかな記事の内容としては、大手メーカーからの理不尽な要求や、発注サイドの人材レベル劣化によって、日本のモノ作りの底辺を支える中小企業が痛んでいる、といったものです。
雑誌記事ですから、多少の誇張はあるだろうと思いますが、自分自身の経験や、いろいろな会合で見聞きする話から推察して、「ありそうだな」と思える内容ではありました。
記事を読み終えてからしばらくは、取材された中小企業の声と一緒に、なんとなく腹を立てていたのですが、落ち着いて考えてみると、これはこれで悪いことばかりでは無いような気もしてきました。というのは、こういう「困った状態」になっているところにこそ、ビジネスチャンスがあり得るだろう、ということです。
当社の仕事は基本的に開発・製造受託がメインですから、お客様である大手メーカー各社が、なんでも自分たちでできるようであれば、出番が無いわけです。お客様の不足している部分、苦手な部分、弱い部分を助けられてこそ、私たちの存在価値があると思うのです。(会社案内の社長あいさつで「エンジニアリング・サポーター」と謳っているのも、その思いからです)
サポーターとしては、まだまだ物足りない部分が多いことは認識していますが、少しずつでもレベルを上げて行き、お客様をしっかりと助けられる企業になって行きたいと、改めて感じています。なんて、ちょっとカッコつけすぎですね(笑) でも、頑張らなくちゃ。